技術情報
エミュレーションされる機能
- 65c816 メインCPU
- 可変長マシンサイクル
- 8チャネルDMAとH-DMA
- H-IRQ, V-IRQ およびノンマスカブル割り込み.
- ソニー製 SPC700 サウンドCPU
- 16-bitステレオ8チャネル、圧縮サンプル、ハードウェア エンベロープ処理、エコー、ピッチ変調、デジタルFIRサウンドフィルタを実装するサウンドDSP
- バッテリーバックアップRAM(SRAM)
- 0から7までの全バックグラウンドモード
- インターレースモードを含む全ての画面解像度
- 疑似高解像度モード
- 8x8, 16x8, 16x16 ピクセルの任意の方向に反転可能なタイル
- 32x32, 32x64, 64x32, 64x64 ピクセルのスクリーンタイル
- タイルごとの垂直および水平オフセット
- 128 8x8, 16x16, 32x32, 64x64ピクセルの任意の方向に反転可能なスプライト
- サブスクリーンと固定カラーブレンディングエフェクト
- モザイクエフェクト
- モード7 によるスクリーンの回転、スケーリング、スクリーンの反転
- 4つの全ての論理コンピネーションモードを持った、シングルおよびデュアル画像クリップウィンドウ
- ウィンドウの内側のみか外側のカラーブレンディングエフェクト
- 1フレームでのカラーパレットの入れ替え
- ダイレクトカラーモード (タイルとパレットのグループデータを直にRGB値として使用)
- スーファミマウス
- PC側のマウスを使ったスーパースコープ(光線銃)のエミュレーション。
- コナミの光線銃(Justifier) ("Lethal Enforcers"と言うゲームのみで使用され、スーパースコープに似ている)
- マルチタップ (Multi Player5) (サポートするゲームで最高5人までの同時プレイを可能にする)
- Super FX (いくつかのゲームで使用されている高速RISC CPU)
- SA-1 (いくつかのゲームで使用されているSNESのメインCPUの機能追加&高速バージョン
- DSP-1 (いくつかのゲームで使用されているカスタムチップ、主にレーシングゲーム使用されている)
- DSP-2 (Dungeon Masterでのみ使用されているカスタムチップ)
- DSP-4 (Top Gear 3000でのみ使用されているカスタムチップ)
- C4 (ロックマンX2とX3のみで使用されているカプコンのカスタムチップ。スプライトの伸縮、回転、線の描画およびシンプルな算術演算が可能なコプロセッサチップ)
- Seta-10 (F1 Race of Champions 2でのみ使用されているカスタムチップ)
- OBC1 (Metal combat"にのみで使用されているスプライト管理チップ)
- S-DD1 ("Star Ocean"と"Street Fighter 2 Alpha"だけに使用されているデータ伸長チップ)
- SPC7110 (少数のハドソン製ゲームでみられ、S-DD1のような使用をされている)
- S-RTC (Dai Kaijyu Monogatari IIのみで使用されているリアルタイムクロックチップ)
- 部分的なサテラビューとBS-Xのサポート
エミュレーションされていない機能
- メインCPU, サウンドCPU, DMA, H-DMA, IRQ, ノンマスカブル割り込みなどのほとんどの部分における通信の正確なサブサイクルタイミング
(Snes9x はシビアなタイミングを要求するゲームは動作できません!)
- カートリッジ内蔵の、エフェクトを豪華にしたりコピープロテクトとしても働く特殊なチップ。 (DSP-3, SETA 11, SETA 18など)
- 多くのカートリッジで見られる拡張端子
カスタムチップについて
Super FX
Super FXはArgonaut Softwareで開発された10.5MHzないし21MHzで動作するRISC CPUで、いくつかのゲームで処理を向上させている。 Yoshi's Island, Doom, Winter Gold, Dirt Trax FX, StarFox, Stunt Race FX, Vortexで使用されている。
SA-1
SA-1は、高速な独自の 65c816 8/16-bit プロセッサである。SNES本体内部にあるCPUと同じであるが、本体CPUが最高 3.58MHz動作なのに対して、SA-1は10MHzで動作する。さらに、非常に高速なRAM、メモリマッパー、DMA、数個のリアルタイムタイマを含む任天堂によって開発された回路が付加されていて、もはやただのCPUでは無くなっている。
C4
C4はカプコンの独自チップで、ロックマンX2とロックマンX3でしか使われていない。画像の伸縮、画像の回転、線で構成されたベクターオブジェクトの描画とそれらを回転させるためのシンプルな算術演算が可能。
S-DD1
S-DD1は独自のデータ伸長チップで、DMAのデータとしてリアルタイムでROMからRAMにデータを解凍できる。このチップを使用したゲームは、Star Ocean と Street Fighter Alpha 2 の2つしか知られていない。
SPC7110
SPC7110は圧縮処理とメモリマッピングを行うチップであり、加えて、このチップはRTC(実時間を提供する時計)インターフェースと本体よりも精度の高い乗除算ユニットを提供する。SPC7110は次の4つのゲームでしか用いられていない、Super Power League 4, Far East of Eden Zero, Far East of Eden Zero - Shounen Jump no Shou, Momotaro Densetsu Happy。
その他
その他に知られるカスタムチップとしては、DSP-1, DSP-2, DSP-3, DSP-4, Seta-10, Seta-11, Seta-18, OBC1および S-RTCがある。