多くのSNES(SFC)ゲームは、ゲームを始めてからエンディングへ行き着くまでにとても時間がかかります。そのため、ゲームデザイナーが用意した所でゲームの進行を記録することが出来ます。
ゲームカートリッジ(カセット)の中にSRAMと呼ばれるRAMと電池が入っていて、記録されたデータは電池が切れるまでこのSRAMに記憶されています。
Snes9xは二つの方法でゲームをセーブすることが出来ます。一つは、SRAMをエミュレートして、本物のSNESと同じようにセーブします。この場合、SRAMの内容は拡張子が.srmのファイルに保存されますので、実機のように電池切れを心配する必要がありません。
二つ目の方法はもっと便利で、ゲームの状態を凍結するかスナップショットを撮るような感じです。つまり、ゲームデザイナーの意図を超えてゲーム全体の状態を、どんな所でも好きな時にセーブできます。厄介な局面の直前にセーブしたいときに理想的です。
実機でするのと同じようにセーブするだけなので、簡単です。Snes9xを終了時、エミュレーション休止時、他のゲームを開いた時にエミュレートされたSRAMの内容をファイル(拡張子 .srm)に出力します。このファイルは、次にそのゲームを開いたときに自動的に読み込まれます。
セーブの内容がファイルに記録される前に、Snes9xやシステムのクラッシュなどによって消滅しないようにするため、SRAMの内容が変化したときに随時srmファイルを更新するオプションがあります。「環境設定」ダイアログの「ファイル」タブで設定できます。また、手動でsrmファイルを更新するには、「オプション」メニューの「SRAMファイルに今すぐ記録する」を選択します。
Snes9xは、ゲームごとに12カ所で状態を丸ごと『凍結』出来ます。
ゲーム中にFreeze(凍結)ボタンを押すと、ゲーム画面に0からCまでの番号が振られた区画が表示されます。0〜9,a〜cのキーを押すか、黄色い枠を十字キーで移動してスタートボタンを押すと、その場所にゲームを凍結できます。
解凍するには、Defrost(解凍)ボタンを押して、凍結するときと同じように選択してください。
ゲームの凍結・解凍画面では、一番最近の凍結ファイル(.frz)が自動的に黄色い枠で選択された状態になります。間違ってこの画面に入ってしまった場合、ESCキーで抜けられます。
手動で好きな場所にゲームを凍結・解凍するには、「オプション」メニューの 「ファイルにゲームを凍結...」、「ファイルからゲームを解凍...」を選択します。
ゲーム中に実際の日付・時間に基づいたイベントを発生させるため、カートリッジにバッテリー駆動のリアルタイムクロック(RTC)を持つゲームがあります。Snes9xはRTCの状態を凍結ファイルと、ファイル(拡張子が.rtc)に保存します。
実時間時計なので、これらのファイルがプレイ時に読み込まれると、エミュレートされたRTCは自動的にMacの日付と時刻に合わせられます。
セーブをしないで長い間遊んでいて、誤ってゲームを終了させてしまった場合、凍結ファイルが保存されるフォルダの中にある拡張子が.oopsのファイルを探してください。もしあれば、そのファイルの拡張子を.frzに変更して読み込ませてみてください。
.oopsファイルは長時間セーブをしない場合に自動的に作成される凍結ファイルです。